こんにちは、はたてです!
企業説明会に参加すると説明会の途中や終了間際に企業の方へ質問出来る時間を設けられる事があると思います。
その際に皆さんは企業の方へ質問をしていますか?
もしまだ1度も質問をした事が無いという方がいれば、是非企業の方へ質問する事をお勧めします。
企業の方に自分の疑問を直接確認出来る機会はあまり多くないですからね。
とはいえ今この記事を読んで頂いている皆さんの中には質問の重要性は理解しているけど、質問内容が思いつかないという方がいるのではないでしょうか?
もしくは企業説明会で質問する経験はあるけれど、今まで自分が実施してきた質問内容で内定獲得に近づけるのか疑問に思っている方もいるかもしれません。
企業説明会に限らず就活の場で行う質問は単純に自分が疑問に思った事を聞くのではなく、内定獲得というゴールを見据えて必要な情報を獲得する為に聞かなければいけないですからね。
なので今回はそんな疑問や課題を抱えている皆さんに向けて、私が就活生時代に企業の方へ質問して他の就活生と差別化する為に聞いて良かったと思う質問と、更に自分の就活に役立たせる事が出来た質問を紹介します。
是非皆さんが今後の企業説明会で実施する質問の参考にしてください。
- 企業説明会で実施する質問内容が思いつかない人
- 今まで自分が実施してきた質問内容で内定獲得に近づけるのか疑問を感じている人
- 就活経験者が実施した質問内容を参考にしたい人
企業説明会とは

企業説明会とは言葉の通り、企業が自社の事業内容や仕事内容等を就活生に向けて説明する会です。
この企業説明会には大きく分けて2つの種類があります。
それは「合同説明会」と「個別説明会」です。
それぞれ真逆の特徴があります。
幅広い業界から多くの企業が同じ日に1つの会場に集まって、各々自社に関する情報を就活生に説明するイベント
企業1社が場所を設けて自社に関する情報を就活生に説明するイベント
合同説明会は沢山の企業の話を聞く事が出来る一方、個別説明会は1社のみの話を聞く事が出来ます。
一見すると合同説明会の方が沢山の企業の話を一気に聞く事が出来るので個別説明会よりもメリットがありそうですが、実はそうとも言い切れません。
それぞれの説明会には様々な特徴があるのですが、1つそれぞれの特徴が分かりやすいものがあります。
- 合同説明会
- 1日で沢山の企業の話を聞く事が出来るが、1回毎の説明会の時間が20分〜30分程度と短いので得られるのは大まかな情報のみ。広く浅くのイメージ。
- 個別説明会
- この説明会では企業1社の話しか聞けないが、説明会の時間は1時間以上と長めなので合同説明会よりも具体的な情報が得られる。狭く深くのイメージ。
沢山の企業の話を一気に聞きたい時は合同説明会、1つの企業について具体的な話が聞きたい時は個別説明会、というように自分の目的に合わせて参加する企業説明会を使い分けましょう。
合同説明会に関しては以下の記事で詳しい内容を記載しているので、もしよければこちらの記事も参考にしてください。

企業説明会を会社説明会と表現しているサイトもあります。
意味はどちらも同じです。
企業説明会に行く必要性

就活において内定を獲得する為には企業説明会が重要である、という話を聞いた事のある方は多いと思います。
ですがそれが分かっていても、本当に企業説明会へ行くべきなのか迷っている方や、そもそも行くのが面倒臭い等と思っている方がいるでしょう。
私の意見としては、企業説明会は内定獲得の為に必要な行動なので積極的に行く事をお勧めします。
企業説明会を通じて得られる情報は必ず自分の就活に役立たせる事が出来るので、色々な企業の話を聞いて積極的に情報を収集してほしいですね。
こちらの記事では合同説明会に関する話のみですが、合同説明会に行かなかった場合に想定される未来についてまとめました。
もし行くべきかどうか悩んでいる方がいれば、先程も紹介したこちらの記事を参考にして判断してみてください。
企業説明会で質問をしなくても良いのか

企業説明会で質問をしなくても内定は獲得出来ます。
企業説明会では何も質問しない就活生の方が大多数ですから、もし質問しないと内定が貰えないという決まりがあるのなら、本当にごく一部の就活生しか内定獲得出来ない事態となってしまいますよね。
なので何も質問をしなくても皆さんの就活に悪い影響は起こらないでしょう。
また、企業説明会で質問をするデメリットもありません。
後述する企業説明会で質問をする時の注意点は気をつける必要がありますが、それさえ考慮すれば基本的にデメリットに繋がる事は無いでしょう。
圧倒的にメリットの方が大きいので、もしチャンスがあれば是非皆さんも説明してくれた企業の方に質問をしてみましょう。
就活生皆の前で質問するのが恥ずかしいという方は、説明会終了後に個別で質問する方法を実施すると良いでしょう。
説明会後の個別質問も快く対応してくれるので、説明会が終わったからといって躊躇する必要はありません。
かくいう私も企業説明会の際に企業の方へ何度も質問していましたが、その多くは説明会後に個別で質問していました。
私は他の就活生皆の前で質問する事が恥ずかしかったのでそのようにしていましたね。
この方法でも十分今後の就活に活かせる情報を獲得する事が出来ましたよ。
企業の方に質問をする行動はかなり勇気が必要ですが、それでも内定獲得を目指すなら避けて通れません。
ここは恥を捨てて頑張ってみましょう!
企業説明会で質問をするメリット

先程の内容で恥ずかしさを捨ててでも企業説明会で質問するべきだと記載しました。
ですがそれでも質問する事に躊躇している方はいると思います。
そのような方は企業説明会で質問するメリットを明確にすると、質問をしようと決心出来るのではないでしょうか。
私の考える企業説明会で質問する事で得られるメリットは主に3つあります。
1. 自分の知りたい事をピンポイントで聞く事が出来る
就活を始めたばかりの頃は企業について知らない事が多いので、企業の話を聞いてもウンウンと頷くばかりになるでしょう。
しかし就活を進めていく中で色々な企業の話を聞いていると、そのうち「この企業が掲げている将来的な事業戦略は別の企業でも聞いた事があるな。具体的な内容で何か違いがあるのかな?」みたいな疑問点が生まれてくるようになります。
このような疑問点について企業の方が説明会の場で説明してくれれば良いのですが、そこまで具体的な話はしてくれません。
またネット検索をしても答えが見つかりにくい場合があるので、そういう時は企業の方に直接聞くのが1番早いです。
企業説明会で質問すれば自分の知りたい事をピンポイントで聞く事が出来るので、自分が求める回答を獲得する事が出来ます。
このような質問を繰り返すと企業に関する理解を深められるので、内定獲得というゴールへ少しずつ近づく事が出来ますよ。
2. 自分しか知らない情報を獲得出来るチャンスがある
企業説明会での質問を通じて、自分しか知らない情報を獲得出来るチャンスがあります。
これは企業説明会中に就活生皆の前で質問する時ではなく、説明会後に個別で企業の方へ質問する時に獲得出来るかもしれません。
とはいえ説明会後にとりあえず質問すれば良いという訳ではありませんよ。
自分しか知らない情報を獲得する為には1つ条件があります。
他の就活生が考えられていない視点を踏まえて質問をする
説明会後に個別で質問をしても、その質問内容が他の就活生も聞いているような内容だと自分しか知らない情報は獲得出来ません。
その質問を通して得られるのは他の就活生も知っている情報ですからね。
例えば基本的な事業内容や会社の雰囲気に関する質問をしても、そのような質問は他の就活生も聞いてそうです。
知っている範囲を自分だけにする為には、その質問内容自体も自分だけにしか聞けない視点や切り口にする必要があります。
例えば先程例に挙げた事業内容の質問についても、単純に「事業内容は何か?」についての質問では自分だけの視点とは言えません。
そうではなく「特定の事業内容の更に細かい○○分野についての質問」のような、より具体的な内容を質問出来ると自分だけの視点になるかもしれませんよ。
最初は難しいと思いますが、自分しか知らない情報は就活を進める上で大きな武器となるので、色々と試しながら質問内容を考えてみましょう。
3. 企業の人に自分を覚えてもらえる可能性がある
正直本当に覚えてもらえるかは微妙なので覚えてもらえたらラッキーくらいの感覚ではありますが、企業説明会で質問する事によりこのようなメリットも考えられます。
ちなみに私は覚えてもらえていませんでした。
もしかしたら企業の方が覚えているけど何も言わなかっただけかもしれませんが、他の就活イベントに参加した時や面接の時に「企業説明会で〇〇について質問してくれた学生さんだよね?!」みたいな反応はありませんでした。
就活生側から見たら就活で出会う企業の方は数名しかいないですけど、企業側から見たら就活生はイベント毎に沢山いるわけですから、そりゃ相当強烈なインパクトを残さないとなかなか覚えてもらえないですよね。
なので冒頭でも覚えてもらえたらラッキーという話をしました。
ですがもし自分を覚えてもらえていたら相当その企業での就活がやりやすくなると思いますよ。
面接の時に自分について企業の方が思い出してくれたら、それだけで話題が1つ作れますからね。
共通の話題を通じてアイスブレイクが出来るので、就活生としては多少緊張を和らげた状態で、その後の本格的な質問にも挑めると思います。
狙って覚えてもらうのはかなり難しいと思いますが、もし本当に実施出来たらグッと内定が近づくので是非チャレンジしてみてください。
他の就活生と差別化する為に聞いて良かった質問

内定を獲得する為には他の就活生と自分を差別化させ、良い意味で自分が他の就活生と異なる事を企業に示す必要があります。
もし企業から自分が他の就活生と特徴的に同じであると認識されてしまうと、企業側としては沢山いる就活生の中からあえて自分を採用する理由が無いので、内定を獲得出来る可能性が一気に低くなります。
なので就活では自分の今実施している事が他の就活生との差別化に繋がっているのか意識しながら行動しなければいけません。
そしてこの意識は企業説明会で企業の方に質問をする場面にも当て嵌まります。
内定獲得に少しでも近づく為に、他の就活生との差別化に繋がる質問内容を考えるようにしましょう。
とはいえ、いきなりそんな質問内容を考えるのも難しいと思いますので、今回は私が就活生時代に他の就活生と差別化する為に聞いて良かったと思える質問を2つ紹介します。
皆さんの就活にも活用出来る質問内容があれば是非次回の企業説明会で企業の方に聞いてみてください。
1. 企業説明会の内容に1歩踏み込んだ内容
企業説明会では企業の方から説明される内容は時間も限られているので、1つの内容について具体的に説明するというよりも、様々な内容の概要について説明するケースが多いです。
特に合同説明会ではその傾向が見られますね。
企業側としても社風や事業内容、注力分野、社員の1日のスケジュール等、1度の説明会で説明しなければならない事が沢山ある事から、各内容について具体的な事まで踏み込んで説明する時間がありません。
なので企業の方に企業説明会で説明を受けた内容に対して更に1歩踏み込んだ内容を質問出来ると、他の就活生が把握していない情報を獲得する事が出来て差別化に繋がるかもしれません。
例えば、企業の方から「弊社は①食品製造事業、②介護施設運営事業、③不動産賃貸事業、以上3つの事業を中心に展開している。」という事業内容の説明があったとします。
この説明に対して以下のような1歩踏み込んだ質問が出来ると、自分だけが知る情報を獲得する事が出来ますよね。
- ①②③の売上構成比率について教えてください。
- なぜ①②③の事業を現在展開しているのでしょうか。
- ③の不動産賃貸業は事業内容的に競合他社との差別化が難しいように思えるのですが、今後どのような戦略展開を想定しているのでしょうか。
このような質問から獲得した情報を基に志望動機や企業に興味を持った理由を面接で説明出来ると、他の就活生とは違う独自の説明が出来るようになりますよ。
2. 同業他社と似ている内容に関する具体的な違い
業界が違えばそれぞれの企業が展開する事業内容は明らかに異なるものではありますが、同じ業界の企業同士では事業内容や事業戦略など幾つも似ている要素があると思います。
私も企業分析を行う際に「この業界に属する各企業は行っている事業内容が殆ど同じじゃないか!」と分析に苦労した経験があります。
無形商材系の業界では特にそのような傾向が強い印象です。
なので各社の違いを見つけるのも一苦労でしたね。
そのような場合、ネット情報で企業毎の違いを見つけるのは難しいので、直接企業の方に質問した方が早く解決出来ますよ。
しかもこのような簡単に調べても分からない情報は他の就活生は知らない可能性が高いので差別化に繋げる事が出来ます。
企業の方に質問する際には1つ注意点があります。
本当に何も違いが分からなければ「貴社とA社の違いは何ですか?」と質問して良いのですが、出来ればこのようなざっくりとした質問は避けましょう。
明確な違いは分からずとも、ある程度はネットで情報を調べる事は出来るので、もう少し具体的な観点から企業毎の違いについて質問する事をお勧めします。
例えば、以下のような質問が出来ると具体的な回答が得られるかもしれません。
貴社と同業のA社は食品製造事業について今後の戦略ではアジア圏を中心とした海外向けの販売拡大に注力していく方針を取っているかと思います。加えて日本国内と海外との売上比率や商品ラインナップ等、私が調べられる限りの要素について両社とも殆ど明確な違いが見つけられませんでした。このような状況の中で貴社はどのような方法でA社との差別化を図っているのでしょうか?
もしこの質問から志望企業とA社との差別化要素を聞ければ、他の就活生が把握していない独自情報を獲得する事が出来ます。
私はとある業界の企業分析を進めていた時、扱っている商材やサービス、今後の事業方針等がHPで調べる限り殆ど似たような内容だったので各企業の違いを見つけるのに非常に苦労していた時があります。
そのような課題を抱えている中、就活生当時の私は企業説明会で似ている要素の1つについて人事の方に質問しました。「貴社の企業理念である『お客様を大切にする』という方針について同業他社も似たような方針を掲げておりますが、貴社ではこの『大切にする』という言葉をどのように捉えているのでしょうか?」というような感じの質問をしました。
この質問に対して人事の方から、『大切にする』という言葉をその企業がどのように認識しているのか教えてもらう事が出来ました。
この質問により、多くの就活生がHP等に掲載されている企業理念の表面的な言葉の内容しか把握していない中、私は志望企業の理念についてより具体的な情報を獲得出来ましたね。
自分の就活に役立たせる事が出来た質問

こちらでは他の就活生との差別化に繋がったまでとは言わないですが、私が就活を進める上で役立たせる事が出来た質問を2つ紹介します。
こちらも皆さんの就活の参考になる質問例があると思いますので、良ければ真似してください。
1. 志望企業に関する自分の理解が間違っていないか
就活がある程度進んだ段階で企業説明会へ参加する場合、皆さんは色々な就活イベントへの参加を通じて少しは志望企業に対する理解を深められている状態になっていると思います。
昨今はネット情報が豊富であり加えて就活イベントが沢山開催されているので、それらの情報を収集する事で正確に志望企業に対して理解する事が出来るはずです。
しかし1つの企業に絞っても事業内容や将来戦略、人材戦略など調べなければならない事が沢山あるので、もしかしたら一部の情報を誤って認識している可能性もあります。
1つの企業を分析するのも大変なのに就活では何十社もの企業に関して分析する必要があるので、尚更誤って理解してしまっている情報があるかもしれません。
自分が誤って認識している事に気づかない事も多いと思いますが、もし少しでも自分の理解に対して違和感を感じる内容があれば企業の方に直接確認してみましょう。
実際私も、とある業界の業務内容に関して自分が理解している内容で間違いが無いか不安に感じる事があったので、企業の方へ質問してみたら誤って理解していた事が分かりました。
企業分析において基本情報となる業務内容について正しく理解出来ていなかったので、もしこの誤った理解のまま選考に挑んでいたらと思うと恐ろしいですね。
2. 質問を受けてくれた企業の方の平均残業時間
企業としての平均残業時間は採用HPや企業説明会の場で教えてくれる事があります。
それでもあえて質問するのは企業が公式として発表している内容はあくまで全社的な平均である為、自分の働き方によっては平均と実態が乖離している可能性があるからです。
例えばとある企業A社の説明会で、「弊社の月平均残業時間は10時間です。」と紹介していたとします。
この情報から皆さんはA社では全従業員が一律で月10時間程度の残業をしていると思いますか?
流石にそのようには思わないですよね。
月30時間残業している人もいるでしょうし、反対に全く残業していない人もいて、それらの人による違いを平均したのが月平均10時間である事は分かると思います。
ではこの月平均10時間という数字に対してこのような切り口から考えた事はありますでしょうか?
この平均残業時間を算出する為に対象とした人は誰なのだろうか?
企業で働いている人を従業員と一括りにまとめる事は出来ますが、細かく見れば色々な分類のやり方が出来ると思います。
例えば職種で分類すれば、営業職や技術職、管理職、研究職等がありますよね。
その他にも年代や性別など分類方法は沢山あるでしょう。
私はこの月平均残業時間について考える際、従業員を「総合職」と「一般職」の2つに分けていました。
そしてよく企業の方が自社の月平均残業時間について紹介する際に、私は以下のように考えていました。

もしこの月平均残業時間を算出する為に総合職も一般職も合算しているなら、総合職の実態は平均より残業時間が長めになるだろうし、反対に一般職の実態は平均より短くなるだろうな。
このように考えるのは総合職の方が一般職よりも一般的に残業時間が長いからです。
(勿論残業時間の長さが逆転している企業もあると思います。)
なので特に気を付けないといけないのは総合職志望の就活生です。
場合によっては「企業説明会では月平均残業時間が10時間程度と聞いていたのに、実際に入社したら総合職のメンバーは20時間、30時間が当たり前の環境だった」なんて事も起こり得ます。
だからこそ企業説明会で説明してくれた企業の方が月に平均何時間残業しているのかを質問し、実態を把握する必要があるのです。

部署の違いによっても平均残業時間が異なる場合があります。
企業の方へ質問する際にはどの部署に所属しているのかについても聞いてみると良いかもしれません。
企業説明会でこんな質問を聞いてみるのも良いかも

ここでは実際に私が就活生時代に質問した内容ではありませんが、社会人である私が改めて就活生に戻ったら聞くであろう質問を紹介します。
内容は以下の3つです。
- 福利厚生の詳細
- 転勤の頻度、転勤のタイミング
- 初期配属として配属されやすい部署
1. 福利厚生の詳細
就活生にとっては非常に大切な内容である福利厚生ですが、就活の場面で聞きにくいイメージもありますよね。
制度の大枠自体は企業説明会でも説明してくれますが、時間の関係により細かい内容までは説明してくれないので、私も当時はもっと詳しい情報も知りたいと思っていました。
社会人として働いてからも福利厚生の存在が非常に大切であると私は実感していますので、皆さんが入社してからのミスマッチを防ぐ為にも、福利厚生の詳細については事前に確認する事をお勧めします。
企業説明会で質問する際には質問全てが福利厚生に関する内容だとあまり企業からの印象が良くないので、事業内容等の質問に加えて1、2問用意すれば良いと思いますよ。
もしそれでも企業説明会の場では質問しづらいと感じる方は、座談会で質問してみると良いでしょう。
座談会では企業説明会よりもフランクな雰囲気で行われますからね。
また座談会の趣旨としても、企業説明会のように企業側が一方的に話すのではなく就活生側の疑問点や興味のある内容を聞きながら企業の方が色々と教えてくれるので、どのようなタイプの質問も受け入れてくれる雰囲気があります。
実際、私が座談会に参加した時のメモにも同じグループで参加していた他の就活生が企業の方へ福利厚生に関して質問していた記録がありました。
入社してからかなりお世話になる制度なので、出来る限り具体的な情報を把握しておきたいですね。

福利厚生の詳細を確認する上でもう1つ聞きやすいタイミングが内定後の面談です。企業によっては内定後に改めて面談の機会を設けて就活生側の疑問点を聞いてくれる場合があります。
恐らく入社後のミスマッチを防ぐ事が目的でしょう。私はこの面談で今まで1番聞きにくかった給与制度について幾つか質問しましたよ。
また福利厚生は企業によって色々な種類がありますが、社会人である私が特に重要だと思う制度についてこちらの記事でまとめています。
色々な企業の話を聞く中で制度が沢山あってどれが重要なのか分からないと悩んでいる方がいましたら、是非こちらの記事を確認してください。
2. 転勤の頻度、転勤のタイミング
恐らくこのイベントが嫌いな就活生は多いのではないでしょうか。
自分の働く場所やプライベート環境が大きく変わってしまいますからね。
とはいえ働く地域を限定しない総合職での内定を目指している方は転勤というイベントは避けて通れません。
総合職として採用される以上、転勤は受け入れないといけないのです。
であれば、転勤はなるべく避けたいけど総合職を目指したい方はどうすれば良いのでしょうか。
それは転勤の頻度が少なく、且つ転勤のタイミングに傾向がある企業に入社する事です。
「転勤の頻度が少なく」という要素は言葉の通り、そもそも転勤が嫌なので、その頻度が少ない企業を選べば良い訳ですよね。
そしてもう1つの要素である「転勤のタイミング」は皆さんのプライベートに大きく影響します。
転勤のタイミングに関して企業の傾向が把握出来ると、自分の人生設計が想定しやすくなるのです。
皆さんの中にはプライベートにおいて〇歳迄に△△をして、〇歳迄に☆☆をしたい、というような大まかな人生設計をイメージしている方がいるのではないでしょうか。
可能ならその人生設計通りになってくれれば良いのですが企業に所属している以上、そう簡単にはいきません。
会社からの命令1つで自分の人生設計が崩れてしまう場合があります。
そして特に転勤は人生設計が大きく崩れる原因となりやすいです。
例えばそろそろ彼氏彼女との結婚を考えている時に、いきなり企業から遠隔地への転勤を命じられたら最悪ですよね。
なので総合職である以上、転勤するのはしょうがないとして自分の人生設計をなるべく崩さない為に、転勤のタイミングについても出来る限り把握する必要があるのです。
転勤のタイミングがある程度予測出来れば、人生設計を変更しなければならない場合になっても対処しやすくなりますからね。
企業は転勤の頻度とタイミングに着目した場合、大きく4つのタイプに分類する事が出来ます。
- 転勤の頻度は少なく、転勤のタイミングに傾向がある企業
- 転勤の頻度は少なく、転勤のタイミングに傾向が無い企業
- 転勤の頻度は多く、転勤のタイミングに傾向がある企業
- 転勤の頻度は多く、転勤のタイミングに傾向が無い企業
皆さんが今志望している企業はどのタイプに当て嵌まるでしょうか。
分からない方は是非、企業説明会の場で企業の方に質問してみてください。
勤務地域を限定しない総合職を希望する一方で転勤が嫌な方は1番目のタイプの企業を志望するようにしましょう。
部署異動のタイミングも把握する事で人生設計がより想定しやすくなる
部署異動のタイミングを把握する事も、自分の人生設計をなるべく崩さないようにする為には重要です。
自分のプライベートを重視したい方はなるべく異動のタイミングに傾向がある企業を選ぶと良いでしょう。
例えば企業説明会で「弊社は人によって異なる場合もあるが、基本的には毎年4月に全社的な異動が行われる。」みたいな話を確認出来れば、まさに条件に適した企業と言えます。
4月に企業から異動に関して何も言われなければ、「基本的には次の1年間も今の部署で勤務するんだな」と判断出来ますよね。
そうなればこの1年間は企業が理由で自分の人生設計が大きく変化する可能性は低いと想定出来る訳です。
3. 初期配属として配属されやすい部署
企業には営業部や法務部、人事部など様々な部署が存在しており、総合職として働いていればどの部署にも配属される可能性があるでしょう。
それは新卒1年目の初期配属においても同じです。
総合職で入社した場合、原則的にはその企業にあるどの部署にも初期配属として配属される可能性があります。
とはいえ実態は本当に全ての部署において、新卒から配属される可能性があるという訳ではありません。
企業によっては特定の部署では〇年目以上の社員が配属される等の傾向があるでしょう。
また別の部署では新卒が配属された事例はあるものの、数年に1度レベルの頻度しかないなんて事もあると思います。
つまり初期配属として配属されやすい部署と配属されにくい部署が企業によってはあるのです。
就活を進める上ではその傾向について把握出来ると、より具体的なキャリアプランを面接で企業の方に説明出来るようになります。
もし面接で「弊社でのキャリアプランについてどのように考えているのか教えてください」みたいな質問を聞かれた時、最初に経験したい部署を初期配属がされにくい部署で設定してしまうと、面接官から自社についてちゃんと調べられていないと思われてしまうかもしれませんからね。
なので志望企業ではどの部署が初期配属として配属されやすいのか確認する事をお勧めします。
企業説明会での質問内容が思いつかない時の対処法

今までの内容から企業説明会で質問をする重要性は理解したけど、それでも質問内容が全然思いつかないという方もいますよね。
そんな方は以下で紹介する対処法を実施してみてください。
1. 企業の方の説明事項に対して都度「なぜ?」とツッコミを入れてみる
企業の方が説明してくれる事業内容や仕事内容、福利厚生制度等の説明事項に対して、話を聞きながら都度心の中で「なぜ?」とツッコミを入れてみましょう。
例えばこんな感じです。

弊社は全国各地でドラッグストアを出店しており、お客様に対して医薬品は勿論の事、幅広い種類の日用品や食品も販売している会社です。最近では日本だけでなく海外への出店も強化しており、直近はアジア圏を中心に店舗数を増加させています。

なぜ海外への出店戦略としてアジア圏が中心になっているのだろうか?
ツッコミを入れられた内容がその後の説明事項を通じて理解出来たのであれば、そのツッコミに関する質問を説明者の方にする必要はありません。
先程の例で記載した説明者の方の内容の後に、改めて説明者の方が「アジア圏では薬や日用品など色々なジャンルの商品を1つのお店で一気に買える環境が整っていないのでチャンスだと捉えています。」みたいな説明をしてくれれば、ツッコミは入れたけどその理由をちゃんと理解出来ますよね。
一方でその後の説明者の方の説明事項を通じてもツッコミを入れられた内容が理解出来ない時は、説明者の方に質問してみると良いでしょう。
「なぜ米国や欧州圏も選択肢としてはあるのに、貴社はアジア圏に注目しているのでしょうか?」みたいな質問内容が思い浮かびますよね。
こんな感じで説明者の方の説明に対してツッコミを入れながら話を聞いていると、質問内容がイメージしやすくなりますよ。
また、このツッコミを入れる意識は深掘り質問の対策を行う際にも役立ちます。
面接では面接官からの深掘り質問に対しても対策する必要がありますので、まだ対策が万全な状態になっていない方は是非こちらの記事を読んで対策を進めてください。
2. 就活サイトで紹介されている質問例を参考にする
ネットで「企業説明会 質問例」と検索してみると色々な就活サイトが企業説明会で活用出来る質問例を紹介しています。
そのまま使える内容が多いので、就活サイトを活用する方法であれば手っ取り早く質問内容を用意する事が出来ますね。
本当は自分だけのオリジナルな質問内容を中心に用意したい所ではありますが、そうすると1つ1つの質問内容を考えるのにかなりの時間を要してしまいます。
就活では企業説明会の質問内容を考える事以外にもやらなければならない事が沢山ありますから、自分だけのオリジナルな質問内容と就活サイトで紹介されている質問内容を組み合わせて、効率良く質問内容を準備していきましょう。
但し、就活サイトで紹介されている質問例はあくまで参考程度に活用するようにしてください。
他の私の記事でも何度か記載していますが、このような就活サイトの例を活用するにあたって1番やってはいけない事は、何も考えずにそのまま真似をする事です。
特に理由や目的が無いにも拘わらず質問をしても、その質問から得られた回答を自分の就活に活かす事は出来ません。
もし質問例をそのまま真似するなら、必ずどのような理由や目的があって質問するのか考えるようにしてくださいね。
それで明確な理由等が考えられれば、本番で活用しても問題無いでしょう。
3. 他の就活生の質問内容を参考にする
企業説明会で他の就活生が質問している内容を参考にするのも、質問内容が思いつかない時の良い対処法になると思います。
「その質問内容は自分の就活にも活かせるな」と思えるような質問を他の就活生が聞いていたら、別の企業説明会で今度は自分がその内容を質問してみましょう。
就活において他人を参考にする意識は非常に大切です。
皆さんがよくやるとすれば大学の友人や先輩の行動を参考にする事だと思います。
勿論その意識も大切ではありますが、加えて全く面識の無い就活生の行動を参考にしても良いんですよ。
色々な方の良い所を沢山真似て自分の就活力を少しでも向上出来るようにしましょう。
企業説明会で質問をする時の注意点

企業説明会で企業の方に質問をする時には幾つかの注意点があります。
就活に限らない一般的な注意点と変わらないので難しい話ではありませんが、以下の点に気をつけながら質問しましょう。
1. 他の就活生と自分を差別化させる事を意識する
今まで紹介してきた今回の記事のメインテーマに関連する内容ですね。
就活を進めていると色々と疑問点や更に詳しく知りたいと思う点等が出てくると思いますが、それらを何も考えずに企業の方へ質問していては内定獲得は難しいです。
この質問という行動は最終的に企業から内定を獲得する為に実施するのですから、内定獲得に少しでも近づける為の質問を聞くように意識する必要があります。
そして内定獲得に必要な要素の1つが他の就活生との差別化です。
沢山存在する就活生の中から自分を内定者として選んでもらう為には、自分が他の就活生とは違う特徴を持つ事をアピールしなければなりません。
なので企業説明会で企業の方に質問をする際には、「どのような情報が獲得出来れば他の就活生と自分を差別化させる事が出来るのだろうか?」という意識を持ちながら質問内容を考えるようにしましょう。
2. 沢山質問しすぎない
企業の方にとって就活生から質問を受ける事は大歓迎だと思いますが、忙しい時間の中で質問を受け付けてくれている事を忘れないでください。
特に合同説明会の場で質問する場合は、企業の方は次の時間帯向けの説明の準備を行う必要があります。
その為、沢山質問したい場合でも内容を幾つか絞って質問しましょう。
もし沢山質問したい場合は質問の最初に「〇個質問したい事があるのですがよろしいでしょうか?」とか、質問の途中で「あと〇個質問してもよろしいでしょうか?」のような確認を必ず取るようにしてください。
3. 説明者の方が回答出来る質問を行う
質問内容にも注意が必要です。
企業説明会で説明してくれる説明者の方が回答出来るような質問を聞くようにしましょう。
例外もあるかもしれませんが基本的に企業説明会で説明してくれるのは人事部に所属している方が多いです。
なので人事の方が回答出来る質問を聞きましょう。
説明者の方が人事部に所属しているからといって勿論、人事関連の質問にしか回答出来ない訳ではありません。
人事の方も今まで就活生から色々な質問を受けたり、事前に質問を想定して準備したりしていると思うので、ある程度の質問内容に対しては回答してくれると思います。
しかし企業に関する非常に細かい内容や明らかに人事の方の管轄外であろう内容は、回答するのが難しいと思うのでなるべく避けた方が良いですよ。
人事の方も一生懸命答えてくれると思いますが、求めている程具体的な回答は得られない可能性が高いので、せっかくの質問権を1回無駄にしてしまうのは勿体無いですからね。
4. 少し調べれば分かる内容は質問しない
ネット検索で少し調べれば分かる内容は質問するべきではありません。
質問をする事でせっかく企業の方に意欲的な一面を見せる事が出来たのに、質問内容が原因で評価を落としてしまうのは勿体無いです。
とはいえ、どこまで調べれば十分調べた事になるのか判断が難しいと思います。
そのような場合は以下に記載する資料等の内容を確認して、それでも分からない事があれば企業の方へ質問してみてください。
- 企業HP
- 統合報告書
- 有価証券報告書、決算短信
- ニュースリリース
- その他ネットで検索出来る内容
どれだけ事前に調べた上で調べきれなかった内容を質問しても、企業側にとっては当たり前の内容を質問してしまう場合もあり得ます。
しかし就活生が一生懸命調べた上で質問した事が伝われば企業側も快く質問を受け付けてくれると思いますので、積極的に質問してみましょう。
まとめ
今回は私が就活生時代に企業の方へ質問して他の就活生と差別化する為に聞いて良かったと思う質問と、自分の就活に役立たせる事が出来た質問を紹介しました。
それぞれ紹介した質問をまとめますと、以下の通りです。
- 企業説明会の内容に1歩踏み込んだ内容
- 同業他社と似ている内容に関する具体的な違い
- 志望企業に関する自分の理解が間違っていないか
- 質問を受けてくれた企業の方の平均残業時間
企業説明会で企業の方に質問するのはかなり緊張すると思います。
躊躇してしまう気持ちも分かりますが、他の就活生との差別化が狙えるという大きなメリットがあるので積極的に質問する事を強くお勧めしますよ!