こんにちは、はたてです!
就活の面接に限らず「論理的に話すスキル」は人と会話をする上で非常に重要です。
Webサイト上では多くのサイトが情報を掲載していますし、書店に行くと関連する書籍が沢山販売されています。
Webサイトや書籍では社会人をメインターゲットとして設定されている印象が強いですが、このスキルは就活生にとっても内定獲得の為に必ず身につけなければなりません。
皆さん自身も論理的に話すスキルの重要性は十分理解していると思います。
しかし実際に「私は論理的に話す事が出来る」と自信を持って主張する事は出来ますか?
恐らく多くの就活生は論理的に話す事を苦手としているのではないでしょうか。
もしかしたら「そもそもどうやったら論理的に話す事が出来るの?」と考え方をイメージする事自体に苦戦している方もいるかもしれませんね。
なので今回は多くの面接官から「君は論理的な話し方をするよね」とフィードバックを受けた私が、頭の中でどのように考えながら論理的な話し方を実践しているのか4つのステップに沿って紹介します。
論理的に話すとは
論理的に話す為の具体的なステップを紹介する前に、先ずはそもそもの「論理的に話す」とはどのような事なのかを理解していきましょう。
先にゴールのイメージを明確にする事で、この後に紹介する内容が理解しやすくなると思います。
就活生当時、私はどうすれば自分の話し方が論理的と言えるのかネットや書籍で調べていました。
論理的という言葉はよく耳にするので何となくのイメージは出来るのですが明確な基準がありませんので、いざ実践してみようとすると難しいんですよね。
そんな考えを持ちながら色々調べていく中で、私は主に2つの要素が備わっていれば「論理的に話せている」と言えるのではないかと思いました。
その要素は以下の2つです。
①必要な要素を漏れなく話す。
②話す内容の構成を整理して順序立てて話す。
①は自分の主張を聞き手に納得してもらう為に必要な要素です。
1つでも要素が抜けていると聞き手は違和感を感じてしまうでしょう。
例えば強みついて話す時に、「なぜそれが自分にとって強みと言えるのか」という理由が抜けていたら聞き手は完全に納得してくれませんよね。
②は聞き手に分かりやすく伝える為に必要な要素です。
聞き手を納得させる為に必要な要素が分かったとしても、それら要素の話す順番を全く考えずに主張したら聞き手は内容が理解しづらいですよね。
このように相手に伝えるべき事は全て伝え、且つ相手にとって分かりやすく伝えられる話し方が、私は「論理的に話せている」という事だと結論づけました。
上記の結論を踏まえて、私は最終的に「論理的に話す」という事について以下のように定義を設定しました。
論理的に話す=“話す内容の構成を整理して必要な要素を漏れなく順序立てて話す”
この後の内容では、上記の定義を踏まえて論理的に話す方法を順番に紹介しますね。
論理的に話す方法
ここから論理的に話す方法について詳しく説明していきます。
全部で4つのステップがあるので1つずつ理解していきましょう。
本番の面接で話す場面では、この4つのステップを全て頭の中で考えるので最初は難しいと感じるかもしれません。
しかし何度も挑戦していくうちにより早く頭の中で考えられるようになりますよ。
是非今回の記事を読むだけでなく、ご自身の面接でも実践してみてください。
先ずは面接練習の場面で試してみましょう!
1.面接官に伝えるべき要素を整理する
最初のステップは面接官に伝えるべき要素を整理しましょう。
要素を検討する際には以下について意識しながら考えてみてください。
どのような要素を話せば面接官は自分の主張を納得してくれるのか。
面接において就活生が話す場面では、面接官を説得させる事、面接官に納得してもらう事が最終的な目標になります。
なので「その目標を達成する為に必要となる要素は何か?」という事を考えながら要素を整理しましょう。
例えば自己PRについて話す場合、私は以下のような要素を取り挙げます。
- アピールポイントとして主張出来る根拠
- アピールポイントを選択した理由
- 自分のアピールポイント
- 理由や根拠を踏まえて再度アピールポイントを主張
このように面接官に自分の主張を説得、納得してもらう事を目標に、伝えるべき要素を整理します。
2.各要素を踏まえて回答内容の構成を考える
面接官に伝えるべき要素が整理出来たら、次はそれらの要素をどの順番で伝えるか構成を考えていきましょう。
整理した各要素について順番を考えずに話してしまうと、面接官にとっては内容が理解しづらくなってしまいます。
なので相手に伝わりやすいように順序立てて要素を話す事が大切です。
先程の自己PRを例にする場合、以下のような構成を考えます。
①自分のアピールポイント
②アピールポイントを選択した理由
③理由に関する具体的なエピソード
④再度アピールポイントを主張
先ず自分のアピール出来るポイントを主張し、その後に理由や具体的なエピソードを説明して最初に述べた自分の主張の妥当性を強めます。
そして最後に今までの内容を踏まえた上で改めてアピールポイントを主張する構成です。
回答内容の構成を考える事は実はそこまで難しい話ではありません。
どのような内容であっても大枠の構成は類似します。
「結論→理由→再結論」の3構成にまとめられるでしょう。
上記の自己PRの例で言えば、①が結論、②③が理由、④が再結論に該当します。
①自分のアピールポイント(結論)
②アピールポイントを選択した理由(理由)
③理由に関する具体的なエピソード(理由)
④再度アピールポイントを主張(再結論)
3.各要素に関する細かい内容を考える
面接官に伝えるべき要素を整理し、それら要素を順序立てて説明する為に構成を考えました。
次は各要素に関する細かい内容を考えていきましょう。
ここでやっと具体的に回答内容を考え始めます。
例えば自己PRの例をここでも活用すると、以下のように細かい内容を考えます。
① 私のアピールポイントは「傾聴力」です。
②なぜなら私はチームメンバーの意見に耳を傾け、コミュニケーションを図り、目標達成を実現した経験があるからです。
③私は大学時代にダンスサークルに所属しており、当時は部員不足による練習環境の悪化という課題を抱えていました。そこで私は自ら新入生勧誘を主導し、前年比2倍増加の目標を設定しました。目標達成の為にサークルメンバー全員と毎週30分の会議を行い、どのような施策を講じるべきか議論しました。途中、メンバー同士による意見の衝突もありましたが、私はメンバー各々のやりたい事について具体的に聴取し、各々が納得出来るアイディア創出に向けて議論を重ねました。最終的に全メンバーの納得出来るアイディアにまとめて勧誘に挑みました。そして前年比2.2倍の新入部員を獲得し、目標達成を実現させました。
④このように目標達成に向けてサークルメンバーの意見に耳を傾け、議論を実施した経験から、「傾聴力」が私のアピールポイントだと言えます。
このように3つのステップを踏む事で、面接官に伝えるべき内容を漏れなく、且つ順序立てて分かりやすく話す事が出来ますよ。
4.考えた内容を面接官に伝える
3つのステップを踏まえて考えた細かい内容を面接官に伝えましょう。
きっと今まで以上に論理的に話せるようになっているはずです。
ここまで考えて回答内容を作り込んでいる方は少ないと思います。
なのでもしこのステップまでやり遂げられた方は、面接本番では自信を持って自分の意見を主張してください。
また、面接官に伝える際には今回考えた内容自体も大切ですが、もう1つ忘れてはいけない観点があります。
それは「話し方」です。
せっかくここまでのステップを通して良い回答内容が考えられたのに、話し方が原因で評価を下げてしまうのは勿体無いですよね。
必ず面接官への話し方についても対策する事を忘れないようにしてください。
具体的な対策方法は別の記事でまとめています。こちらも合わせて参考にしてください。
まとめ
今回は私が頭の中でどのように考えながら論理的な話し方を実践しているのかという事について4つのステップに沿って具体的な内容を紹介しました。
改めて4つのステップを以下にまとめます。
今まで面接で論理的に話す事が苦手だった方も、今回紹介したような内容を基に回答内容を考えると今まで以上に論理的に話せるようになりますよ。
論理的に話せるようになれば、それだけ自分の主張を面接官に理解してもらいやすくなるので内定獲得に近づくことが出来ます。
就活を進めていくと必ず抱く「私はこのままどこにも就職できないかもしれない…」という不安も少しは解消されるでしょう。
一朝一夕で獲得できるスキルではありませんが、面接練習や本番を通して何度も挑戦して少しずつ身につけられると良いですね!