【面接で「大丈夫です」はダメ!】就活生に聞いてほしい逆質問5つを紹介

選考

こんにちは、はたてです!

「何か質問したい事はありますか?」

面接の最後に面接官からこのような言葉を言われる事があると思います。

皆さんご存知の「逆質問」というやつですね。

皆さんはこの逆質問の時間にどのような質問をしていますか?

まさかとは思いますが、「大丈夫です」とか「特にありません」とか言って話を終わらせていないですよね。

逆質問は聞く内容によって今後の貴方の面接や就活を有利に進める為の情報を獲得する事が出来ます。

なので最低でも1つは必ず質問する事を私は強くお勧めしますよ。

とはいっても、その逆質問の時間にどのような事を聞けばいいのか質問内容が中々思いつかないんですよね。

そのような方の為に、今回は私が就活生の皆さんに聞いてほしい逆質問を5つ紹介します。

是非、皆さんが逆質問の内容を考える際の参考にしてくださいね!

この記事はこんな方にお勧め
  • 逆質問の内容が思いつかない人
  • どのような狙いを持って逆質問をすればいいのか分からない人
バツ印を作る男性

シンプルに逆質問の時間を有効活用しないのが非常に勿体無いからです。

確かに私も就活生当時、逆質問の内容を考えるのに苦労しました。

超本命企業であれば質問したい事も自然と浮かんでくるのですが、一方で他の多くの企業では中々質問事項が思いつかないんですよね。

私の場合、流石に面接本番で面接官から逆質問に関して聞かれた時に「大丈夫です」と話題を終了させる事はありませんでしたが、時折事前準備を十分にせず当日の雰囲気で質問してしまう事はありました。

今思えば非常に勿体無い事をしてしまったと反省しています。

もし皆さんが面接の逆質問のタイミングで何も質問しない、もしくは目的無く雰囲気で質問してしまっているという場合は、今すぐに考えを改める事をお勧めします。

ちゃんと考えた上で質問出来れば、以下のようなメリットを享受する事が出来ますよ。

  • 採用ホームページ等で公式に公表されていない他の就活生が知らない情報を獲得出来る
  • 競合他社との違いをより明確に理解出来る
  • 志望企業についてより具体的に知る事が出来る
  • 企業に対して自分の疑問を気軽に質問する事が出来る
  • 質問内容次第で面接官に自分の志望度を伝える事が出来る などなど
虫めがねの中に意識という文字が記載

先程の説明した通り、逆質問は何も考えずやみくもに質問すればいいという訳ではありません。

当日の面接官はどの部署に所属していてどれくらいの年代の方なのか次の段階の面接に向けてどのような情報を獲得しなければならないのか等、様々な事を意識した上で質問内容を検討する必要があります。

例えば志望企業の環境対策について詳細を知る為に質問する際に、面接官が環境分野とは全然関係ない部署に所属していたら、質問しても具体的な情報を教えてもらえないですよね。

このように誰に対して質問するのかという意識が大切になります。

その他、逆質問を考える上で意識しなければならない事項については以下の記事にまとめていますので、是非参考にしてください。

親指立てていいねの表現

ここから就活生の皆さんに面接本番で是非聞いてほしい逆質問の内容を5つ紹介します。

勿論この5つ以外にも私は様々な逆質問を実施しましたが、特にこの5つの質問を通じて得られる情報は皆さんの就活にも活かせるのではないかと思います。

実際に私は志望動機の内容検討キャリアプランの明確化等で自分の就活に活かす事が出来ました。

もし各質問に関する内容を読みながら「自分の就活にも活用出来る」と思える逆質問がありましたら、そのまま面接本番で真似してみてくださいね!

1.会社の将来的な戦略

upと記載された黒板

具体的な事業展開や注力分野等、志望企業の将来的な戦略に関する質問です。

質問例はこんな感じです。

  • 貴社の統合報告書にて今後○○分野に注力していくとの記載があったのですが、詳細について教えてください。
  • 貴社を含めた業界を取り巻く昨今の市場状況では、○○の課題に対処する必要性が高まっております。貴社はこの課題に対してどの様に立ち向かっていくのでしょうか。
  • 貴社では海外での事業展開も今後注力していくとの話を説明会でお伺いしましたが、具体的にどのエリアを中心に展開を計画しているのでしょうか。

この逆質問の狙いは1つです。

逆質問の狙い
  • 志望企業の将来的な戦略に対して自分が納得出来るか確認する為

以下にてこの狙いの詳細について説明します。

志望企業の将来的な戦略に対して自分が納得出来るか確認する為

企業の将来的な戦略は、その企業が今後も継続的に成長する為の重要な行動指針となります。

なので貴方がもし志望企業に入社した場合には、その将来的な戦略を遂行する為に仕事をする事になるでしょう。

そこで貴方がそもそも企業の設定する戦略に納得出来ないと、相当なストレスを抱えたまま仕事をすることになります。

「こんな戦略絶対に意味ないじゃん」と心の中で思いながら、会社に所属する者として戦略遂行に向けて一生懸命仕事しなければならないという複雑な環境の中過ごさなければなりません。

私なら絶対にそのような環境で仕事はしたくないですね。

完全に納得する必要はありませんので最低限、企業の戦略が的外れではないと思えれば問題無いでしょう。

私の経験

最終的な入社先を決断する上での参考にした

就活中はとにかく内定が欲しい為、多少興味があればどの企業であっても内定獲得出来れば良いと思いますよね。

しかしいざ複数企業から内定を貰って入社先を決断する際、当時は何を基準に入社先を選択すればいいのか分からなくなってしまいました。

その際参考にしたのは企業の将来的な戦略に自分が納得出来るのかという観点です。

先程説明したように、働くうえでその企業の戦略にそもそも納得していないと、自分が何の為に働いているのかよく分からなくなってしまいますからね。

今後企業が更に成長していく上で、より自分が納得出来る戦略を掲げている企業はどこなのか考えて入社先検討の参考にしていました。

2.競合他社に対する差別化戦略

差別化と記載されているブロックを運ぶフォークリフト

競合他社と差別化を図る為の戦略に関する質問です。

質問例はこんな感じです。

  • 注力している事業分野について競合各社を含め同じ観点に着目しているようですが、その中でも貴社は競合他社と差別化を図る為に何か行っている事はあるのでしょうか。
  • 顧客に対してニーズを捉え、解決策を提示するという各社似たような営業方針を掲げておりますが、貴社において顧客との対応で特に意識している事があれば教えてください。
  • 競合他社の事業内容や経営資源等を踏まえ、貴社が特に他社と比較して差別化出来ていると感じる点があれば教えてください。また差別化出来ていると感じる観点について、どのような戦略や計画を検討しているのか教えてください。

この逆質問の狙いは1つです。

逆質問の狙い
  • 競合他社に対する差別化戦略を把握して、志望企業の強みを理解する為

以下にてこの狙いの詳細について説明します。

競合他社に対する差別化戦略を把握して、志望企業の強みを理解する為

志望企業が競合他社に対してどのような差別化戦略を行っているのかはネット情報や会社説明会等、様々な方法により情報が取得出来ますよね。

勿論そのように情報収集する行動も大切ではありますが、せっかく企業の方に質問出来る機会があるのなら、直接企業の方へその戦略について聞いてみましょう。

昨今では同じ業界に限らず、異なる業界に属する企業においても一部の事業内容が志望企業と似た内容になる場合があります。

例えば、コンビニ業界が銀行業界に挑戦するみたいな感じですね。

なので企業としては同業界だけでなく他業界の動きも意識しなければならない為、他社との差別化に向けて相当頭を働かせているはずです。

ネット情報等では確認出来ないような、より具体的な情報が企業内にあるはずなので、他の就活生が把握していない情報を獲得する為に企業の方へ差別化戦略について逆質問をしてみましょう。

そしてもしその情報が獲得出来た場合、貴方は志望企業の強みの1つを理解出来た事になります。

他社との差別化を目指した戦略なのですから、その戦略の内容は志望企業独自の動きとなるので、強みとして認識出来ますよね。

新たに志望企業の強みを知る事になるので、きっと今後の面接の回答にも役立たせる事が出来るはずですよ。

3.志望企業と競合他社との細かな違い

2つの木製ブロックを比較する木製人形

事業内容や社風、ビジョン等の細かな違いに関する質問です。

質問例はこんな感じです。

  • 貴社とA社では共に○○事業を展開しているかと思います。調べる限り△△の点で各社の違いを見出せたのですが、その他に異なる内容はありますでしょうか。
  • 将来的な企業戦略に関して各社情報開示しておりますが、大まかな内容は殆ど一緒のように思えました。この戦略について貴社は競合他社とどのような違いがあるのか具体的な内容を教えて下さい。
  • 「お客様を大切にする」という企業理念については多くの企業が理念として設定しております。その中でも貴社はこの理念に対してどのような解釈をしているのか詳細を教えてください。

この逆質問の狙いは1つです。

逆質問の狙い
  • 志望企業と競合他社との違いを明確に理解する為

以下にてこの狙いの詳細について説明します。

志望企業と競合他社との違いを明確に理解する為

こちらの逆質問は文字通りの狙いを持って質問をするので、皆さんもイメージしやすいと思います。

競合他社との違いを理解する為に様々な媒体から情報を集めていると思いますが、調べるにも限界がありますよね。

ある程度具体的に調べられたとしても、細かい点で違いが理解出来ない場合があるかもしれません。

調べても理解出来ない内容があれば、逆質問で企業の方に聞いてみてください。

私の経験

競合他社との違いから志望企業の拘りを知った

私は競合他社と志望企業との違いに関する情報を通じて、志望企業の拘りを知る事が出来ました。

就活生当時、企業分析をしている中でとある志望企業と競合他社で営業方針について明確な違いがあると思った事から、志望企業に対してその違いが生じている理由について質問しました。

すると志望企業がどのような拘りを持って今の営業方針を掲げているのか知る事が出来ましたね。

またその拘りは言い換えれば企業の強みとして捉えられるので、この逆質問を通じて新たな企業の強みを学ぶ事が出来ました。

注意点

調べた上で分からない内容を質問する事

何も調べていない状態で企業の方へ違いについて質問するのはあまり良くないです。

企業側からは「その質問なら調べれば分かるのにな」と思われてしまう危険性があります。

また就活生にとっても何も調べていない状態で質問をしてしまうと、調べれば分かるような回答を企業の方から言われてしまう可能性があります。

それでは逆質問の効果的な活用方法にはなりません。

逆質問では自分である程度調べた上で、それでも分からない内容を質問した方が、より具体的な情報を獲得出来ますよ。

4.仕事内容の詳細

ノートパソコンを操作する男性

細かい仕事内容に関する質問です。

質問例はこんな感じです。

  • 貴社の営業活動では新規顧客に対して営業を行う事が多いのでしょうか。それとも既存顧客に対して営業を行う事が多いのでしょうか。
  • ○○というサービスについて採用HPに記載があったのですが、具体的にどのようなサービス内容を展開しているのでしょうか。
  • 貴社はグループ会社を幾つか抱えておりますが、貴社の営業活動では自社サービスに加えてグループ会社のサービスも顧客へ提案するのでしょうか。

この逆質問の狙いは2つです。

逆質問の狙い
  • 自分が働くイメージを明確にする為
  • 企業理解をより正確に行う為

1つずつ説明していきます。

自分が働くイメージを明確にする為

自分が入社した時に実際にどのような仕事を行うのか働くイメージを明確にする事で、入社前後のギャップが少なくなります。

企業の採用HP内で仕事内容の詳細について紹介されている事はありますが、その情報だけで仕事のイメージを確定させるのは危険です。

実際の仕事はその情報以上に細かい内容が沢山ありますからね。

なので会社説明会やネット情報を通して、仕事内容について疑問点があれば逆質問で聞いてみましょう。

企業理解をより正確に行う為

面接で直接的に志望企業の理解度について面接官から質問を受ける事は少ないですが、それでも事業内容やサービス内容については出来る限り正確に把握する必要があります。

会社に入社したら実際に自分がその仕事を請け負う事になるので、予め志望企業の仕事内容を明確に把握していないと、いざ働く時に大変ですよね。

また面接対策的な話で言えば、キャリアプランを考える際にも正確な企業理解が必要になります。

志望企業でどのような仕事を行うのか、その仕事によってどのようなスキルや経験を得られるのか理解していないと、的外れなキャリアプランになってしまいます。

まだ働いていない就活生が仕事内容に関して質問するにしても、質問内容がイメージしにくいかもしれません。

それでも上記の質問例を参考に細かい事でもいいので、何か疑問点があれば積極的に質問してみましょう。

5.物事に対する背景・理由

理由と記載された用紙

将来的な企業戦略や今後の注力分野、現在の企業方針等の背景や理由に関する質問です。

質問例はこんな感じです。

  • 貴社の中期経営計画では将来的な戦略として○○を掲げておりますが、なぜこのような戦略を掲げているのでしょうか。
  • インターンにて貴社は今後○○事業に注力していくとの話を伺いました。貴社では様々な事業を展開している中、なぜこの事業への注力を選択したのでしょうか。
  • 統合報告書より今後の事業拡大に向けて生産力強化の観点から、〇〇県に新しい工場を設立する予定があると記載がありました。〇〇県に注目したのはどのような理由があるのでしょうか。

この逆質問の狙いは2つです。

逆質問の狙い
  • 志望企業と競合他社の違いを理解する為
  • 会社の方針をより詳しく理解する為

1つずつ説明していきます。

志望企業と競合他社の違いを理解する為

物事に対する理由や背景を知る事で、競合他社との違いを理解出来る可能性があります。

例えば将来的な企業戦略について内容自体は競合他社と殆ど同じであっても、「なぜその戦略を掲げているのか」という理由に関しては異なる場合があります。

将来的に同じ目線を持っていたとしても、背景にある想いは企業毎に異なる可能性がありますからね。

そのような背景や理由から企業毎の違いを理解して、自分の就活に活かしていきましょう。

「なぜ私は志望企業でなければならないのか」等の志望動機系の質問にも回答しやすくなると思いますよ。

会社の方針をより詳しく理解する為

こちらの狙いは今回の逆質問に限らず、情報収集を行う上で皆さん意識している事項だと思います。

「なぜ○○という営業方針を掲げているのか」「なぜ○○のような事業運営を行っているのか」など、理由や背景について知る事で、内容をより具体的に理解する事が出来ますよね。

志望企業に関する就活を進めていく上で、色々と疑問点が出てくると思います。

細かい内容でもいいので気になった事があれば、企業の方に質問してみてください。

このような質問から得られる回答は企業説明会やHPに掲載されていない可能性が高いので、質問しなければ獲得出来ない情報になります。

企業側の狙いや根幹にある想い等を知る事が出来るでしょう。

多くの就活生が獲得出来るような情報ではありませんので、その情報を上手く活用出来れば他の就活生との差別化にも繋げる事が出来ると思いますよ。

私の経験

言葉の奥にある企業方針の背景を知る事が出来た

私はとある企業の説明会で、他の企業には無い特徴的な部署配属方針を掲げている事を聞き、そのような方針を掲げている背景について逆質問をしました。

すると、なぜそのような方針にしているのかという一般的には公表されていない理由に関して聞く事が出来ましたね。

他の就活生が知らない情報であり、且つ自分のキャリアプランを考える上で参考になる情報が獲得出来たので、この逆質問を通して他の就活生よりも1歩リード出来たと思います。

注意点

自分の意見も用意する事

「なぜ?」という理由や背景に関して質問する場合は、必ず自分の意見も用意しておく事をお勧めします。

なぜなら社会人においては、自分の意見を持って行動する意識が大切になるからです。

本当に自分では解決策や正解が分からない場合は、他の人に教えてもらうのも悪い事ではありません。

しかし何でもかんでも他の人に教えてもらっては、自分の存在価値が無くなってしまいます。

例えば顧客のある課題を解決させる必要がある場合、単純に上司に解決策を教えてもらうだけでは、その人は上司の意見に従って行動するだけの価値しかないですよね。

それではロボットと変わりがありません。

「自分ならどうするか」という意見を持ちながら、上司と解決策を相談出来る人の方が会社としては存在価値の高い人と認識されるでしょう。

このような話をしながらも、実は私が「なぜ?」という質問をした時には面接官から「貴方はどう思うの?」と自分の意見を聞かれる事はありませんでした。

なのでもしかしたら他の企業でも面接で自分の意見を聞かれる事は少ないのかもしれません。

私も就活生当時は自分の意見を明確に持てていたわけではないので、ある意味助かりましたが…

しかし社会人として自分の意見を持つ事は大前提の部類なので、もし面接官から自分の意見について問われた際にちゃんと回答出来れば、高い評価を得られると思います。

はたて
はたて

あまりにも想定していた自分の意見と企業側の回答が異なるようであれば、なぜ自分の意見とは異なるのか聞くのもいいですよ。

「私は〇〇が理由だと思っていたのですが、なぜそのような理由ではないのでしょうか」みたいな感じです。

はたて
はたて

ちゃんと自分の意見を持っている事がアピール出来るので、面接官からの評価を得られると思います。

今回は私が就活生の皆さんに聞いてほしい逆質問を5つ紹介しました。

特に重要だと思う逆質問は以下の3つです。

まとめ
  • 会社の将来的な戦略
  • 志望企業と競合他社との細かな違い
  • 物事に対する背景・理由

今回紹介した逆質問は皆さんの面接本番でも聞いてメリットのある質問だと思っています。

しかし狙う業界の違いや就活の進捗度の関係から、就活生全員に適しているとは断言出来ません。

私が紹介した内容を含め多くの就活サイトで逆質問のリストが紹介されていますが、こちらは参考程度に活用するようにしてください。

あくまで最終的には「自分は何の為に逆質問をして情報収集するのか」という目的を考えた上で、質問内容を検討していきましょう!