こんにちは、はたてです!
OBOG訪問はもう実施しましたか?
実際に働いている社員の方へ質問出来るので、ネット検索や会社説明会では知る事の出来ない、より詳細な、現場レベルの情報を獲得出来ますよね。
なのでOBOG訪問の重要性を理解している方は多いでしょう。
しかし実際にやろうとした場合、自分の就活に活かせる情報を獲得する為にどのような質問をする必要があるのか明確なイメージを持てていない方はいませんか?
ある程度自分で調べて質問リストを作ったとしても、本当にこの質問で良いのか不安を抱く方はいると思います。
一方で社会人として会社に属すると会社の実情を詳しく知る事が出来るので、もし就活生の時にこんな情報が獲得出来ていれば、もっと就活を上手く進められただろうなと感じる事があります。
なので今回は社会人である私が、会社員側の目線からOBOG訪問で就活生に聞いてほしい質問を紹介します。
就活生に聞いてほしい質問とは
就活生に聞いてほしい質問の基本は、そのOBOGにしか回答出来ない事、その志望企業の社員にしか回答出来ない事を聞く事です。
この基本を意識して質問内容を考えましょう。
誰にでも回答出来る事を聞いても意味がありません。
私の思う就活生に聞いてほしい質問はこんな感じです。
- 企業に関する質問
- OBOGに関する質問
- OBOGが実施した就活や選考に関する質問
それでは1つずつ説明していきます。
1.企業に関する質問
企業理解を深める為に質問しましょう。
会社説明会やHPでは聞けない情報をこの機会に得られると1番良いですね。
○異動、転勤の頻度
異動や転勤の頻度は会社説明会でも人事の方は教えてくれます。
しかしその時に教えてもらえるのは、あくまで全社の平均的なデータになってしまうでしょう。
部署によっては在籍期間が長いとか、この年次以上になると転勤頻度が増えるとか、実際の現場は平均データとは異なる場合があります。
なので社員の方に実際はどのような傾向があるのか聞いてみる事をお勧めします。
特に転勤について関心の高い就活生は社員の方に質問して実態を具体的に把握した方がいいですよ。
入社してから「聞いていた話とは違う!」みたいな事態になったら最悪ですからね。
○他社にはない企業独自の強み
競合他社との違いを理解する為に重要な質問です。
就活生が苦労する事の1つに、業界内における志望企業と他社との違いが分からない事が挙げられると思います。
私も就活生時代はこの観点で苦労しました。
だって同じ業界内の会社であれば、行っている事業や目指す方向性が殆ど同じに見えますからね。
特に無形商材の業界はそのような傾向が強いように思えます。
保険や銀行業界はどの会社も同じような動きをしているように見えますよね。
しかし就活を行う上では各社の違いをきちんと理解する必要があります。
企業の強みに関しては会社説明会等で知る事は出来ますが、各企業の違いを理解出来るほど詳細までは知る事は出来ない事が多いです。
なので社員の方に直接聞いてみましょう。
そこで企業独自の強みを聞く事が出来れば、今よりもずっと就活が進めやすくなりますよ。
○業界、企業の将来性
社会人生活は約40年と長い期間続きます。
その長い期間の中で様々なライフイベントが発生し、お金も相応に必要となるので、安定して働ける企業に就職したいですよね。
昨今は転職も活発化しているので、最初に入社した企業で40年間働く事が出来るかどうかを考える必要は無くなりました。
しかし転職を前提に入社する場合でも、最低数年間は安定して働ける企業なのか見極める必要があります。
そこで調べなければならないのは業界や企業の将来性についてです。
今後日本経済がどのように変化するのか想像して、その変化が志望業界や企業に対してどのように影響するのか考えてみましょう。
流石に就活生1人でコレを考えるにも限界があるので、社員の方に質問しながら考えていけばいいと思います。
各企業が中期経営計画等で今後の事業方針を掲げているので、その内容を参考にするのも良いですね。
○企業独自の文化や特徴
事業的な強みとは違い、社風や働き方など志望企業全般に関する事で独自の文化や特徴があるか聞いてみてください。
細かい話になるのでこのような質問こそ、OBOG訪問で聞きたいですね。
例えば以下のような回答が得られるかもしれません。
- 大企業だけどボトムアップの方針により社員が積極的にアイディアを提案出来る
- 在宅勤務が基本なので本社が東京でも他県に住みながら仕事が出来る
- 他の企業にはない特殊な福利厚生が沢山ある
- 座席がフリーアドレスなので自分の部署以外の人とも関わりが持てる
この質問で得られる内容は内定獲得の為に利用するというよりも、入社後の働くイメージを明確にする為に利用する側面が強いです。
興味のある文化や特徴があれば、より志望度が高まるので就活のモチベーションも上がると思います。
しかしもし万が一自分に合わない文化がある場合は、たとえその企業の志望度が高くても本当に入社しても問題無く働けるのか改めて考え直してください。
あまりにも合わない文化があると、大きなストレスの要因になってしまいます。
入社後はその独自文化に触れる機会が多くなるので、自分に合うのかどうか考える事は大切ですよ。
○家賃補助支給条件の詳細
コレは絶対に聞いてください。
家賃補助は企業が設定する福利厚生の1つであり、私の中では1番重視するべき福利厚生だと思っています。
1人暮らしをすると月の支出で1番多くなるのが家賃ですから、その支出を少しでも減らせる家賃補助は最強ですね。
聞くべきポイントは家賃補助の支給条件です。
家賃補助の有無に関する情報自体は会社説明会等で容易に入手出来ると思います。
しかし支給有りの会社でも、実際は細かな条件が設定されている場合があるので実態をよく確認する事を強くお勧めします。
また住宅手当や社員寮、転勤者向けの別途規定など通常の家賃補助とは別に家賃関係の福利厚生が設けられている場合があるので、色々と質問してみるといいですよ。
もし福利厚生関係の話題を人事の方に聞きづらいと思っている方は、OBOG訪問を活用して細かい事まで聞いてみましょう。
私が社会人になって必須だと感じた福利厚生を以下の記事でまとめていますので、こちらも参考にしながら志望企業の制度について質問してみてください。
○平均残業時間
平均残業時間については企業のHPに記載があると思いますが、本当に実態を表しているかは微妙な所です。
企業側も嘘はついていません。
ただ、HPに記載されている残業時間の計算方法によっては正確に実態を表していない可能性があります。
例えば、事務職やパートも含めて残業時間を平均化している場合です。
比較的に残業時間が短いこれらの職種の方も含めると、全社的には平均残業時間を短く計算出来ますよね。
その為、総合職採用を目指す方がHPの平均残業時間を参考にすると、実態の残業時間は平均より長くなる場合があります。
なので特に総合職狙いの方は社員の方に実際の平均残業時間を確認した方が、正確にその企業での働き方をイメージ出来ると思いますよ。
自分の許容出来る残業時間を訪問前に把握しておくと、その会社の残業が多いのか、少ないのか判断しやすくなりますよ。
2.OBOGに関する質問
お話をしているOBOGに関する質問をしましょう。
個人的な話を聞ける事はOBOG訪問におけるメリットの1つですからね。
○キャリアプラン
今まで学生だった方々にとって、いきなりキャリアプランを考えるのは非常に難しいですよね。
なので1から考えるよりも、誰かのキャリアプランを参考にしながら自分のキャリアプランを考えた方がイメージしやすくなりますよ。
特に志望企業に合わせてキャリアプランを考えようとする場合、企業の実態をより詳しく把握している必要があります。
若いうちから異動しやすい部署や、異動部署の傾向等、その会社の実態を踏まえた現実的なプランを考える必要がありますからね。
そのような企業の実態はHPや会社説明会では詳しく教えてくれないので、OBOG訪問で是非聞いてみてください。
○入社の決め手
この質問による回答は自分の志望動機がまだ明確になっていない時や、複数社から内定を獲得した際に最終的に1社へ絞る時に役に立ちます。
例えば志望動機を考える時は、その決め手が自分の文章に活かせないか参考に出来ると思います。
また内定承諾先を絞る時は、その決め手に共感出来るのであれば検討材料の1つとして活用出来るでしょう。
入社の決め手となった内容はその人にとっての企業に対する1番の強みのはずです。
企業に様々な強みがある中、何故その強みが決め手になったのか理由についても詳細を聞いて、自分の就活に活かせる内容か検討してみましょう。
○入社前後のギャップ
どれだけ就活で情報収集をしていたとしても、入社後に予想していないギャップが生じてしまう事はどうしようもありません。
完全に予想通りの状態で入社出来る方は少ないのではないかと思います。
良いギャップであれば問題無いのですが、悪いギャップの場合は入社後からテンションが下がってしまうので、なるべく避けたいですよね。
なので自分の力で企業を調査してギャップを生まないようにする事も大切ですが、加えて実際に働いている人に聞いてみるのもお勧めです。
その会社で働いている人は勿論内定を取った上で入社しているので、内定が取れるレベルの企業分析を就活生時代に行っていたはずです。
その人達でも見抜けなかったギャップを就活生である自分達が見つけるのは難しいでしょう。
だからこそOBOGへ入社前後のギャップを聞いて、自分では中々気付けない視点の情報を獲得していきましょう。
○仕事のやりがい
アルバイトを通して既に実感している方もいると思いますが、仕事は大変な事が多いです。
そんな大変な仕事を社会人になったら1日8時間且つ週5日ペースで行わなければなりません。
大学生時代のアルバイトで働くペースでも大変だったのに、社会人になったらそれ以上のペースで働かないといけないんです。
想像しただけでも恐怖ですよね。
なので社会人として働くなら何かしらのやりがいを見出せる仕事をした方がいいですよ。
少しでもやりがいがあれば心が落ち着きますからね。
何もやりがいがないと相当辛いと思います。
そういうわけで仕事のやりがいについて考えようと思っても、就活生は実際に会社に所属して働いている訳ではないので明確にイメージする事が難しいと思います。
なので社会人の方へ、その企業の仕事ではどのようなやりがいを実感する事が出来るのか質問してみてください。
人それぞれ色々なやりがいがあると思うので、共感出来るやりがいを見つけられれば、入社後も楽しく働けると思いますよ。
3.OBOGが実施した就活や選考に関する質問
現在就活があまり上手くいっていない方や作業が思うように進んでいない方は、社会人の先輩が当時どのように就活を進めていたのか質問してみましょう。
案外同じ壁にぶつかっているかもしれませんので、どのように克服したのか聞ければそのまま真似してみるといいですよ。
○当時の選考内容
社会人の方が当時就活生だった時に入社した企業でどのような選考を経験したのか聞いてみましょう。
例えば以下について聞いてみるといいかもしれません。
- 選考フロー
- ESの設問
- ES提出時期
- 面接実施時期
- 各段階での面接官の人数、年齢層、所属部署
- 面接での質問内容
- 面接の雰囲気
- 面接終了から通過までの連絡期間
- 通過時、落選時の連絡方法 などなど
就活サイトに諸先輩方が経験した選考内容も載っています。
しかしOBOG訪問はリアルな情報を得られる事がネット情報とは違う良い点ですね。
このような情報は過去の話ではありますが、自分の就活の対策として非常に役に立ちます。
大学受験や資格試験の過去問と同じようなイメージです。
もしその過去の情報から何かしらの傾向や共通点が見つけられれば、自分の就活でも同じ事が当て嵌まるかもしれないのでチャンスですよ。
○就活の進め方
全般的な就活の進め方について質問してもいいてすが、なるべくOBOGの方の会社に関する事を質問した方がいいです。
就活では自己分析や筆記試験対策のようなどの会社にも汎用的に活用出来る対策が必要になることに加えて、志望企業に合わせた個社別の対策が必要になります。
特に個社別の対策は企業毎に注目するべき点が異なるので、汎用的に活用出来る対策よりも難しく、且つ時間もかかるでしょう。
なので実際に内定を獲得したOBOGがどのような事を意識して今の会社に対して対策をしたのか情報が得られると、注目ポイントが分かるので今後効率的に就活が進められますよ。
ESや面接対策の方法、企業分析で注目した観点など、当時の就活の進め方について様々質問してみてください。
○ES添削のお願い
こちらはもし聞ける雰囲気だったら質問してみましょう。
志望企業の内定獲得者にES添削をしてもらえるのは非常に貴重な機会ですからね。
その場で添削してもらうと他の質問の時間が無くなってしまうので、その場ではES添削のお願いだけに話を留めて、訪問終了後にESをメールで送って添削してもらいましょう。
まとめ
今回は社会人になった私が会社員側の目線からOBOG訪問で就活生に聞いてほしい質問を紹介しました。
特に聞いてほしいと思う質問は以下の通りです。
就活は間違いなく情報戦です。
本番迄にどれだけその企業に関する情報を集められているかが大切になります。
なのでOBOGに沢山質問して、沢山情報を獲得しましょう。
「こんなに沢山質問して面倒くさい就活生と思われていないかな?」等と不安に思う必要はありません。
遠慮せずに細かい内容まで聞いてみてください。
OBOG訪問は社会人側としては協力するメリットが殆どありません。
それでも訪問を受け入れてくれるのですから、きっと依頼してくれた就活生の就活が上手く進むように心から応援してくれると思いますよ。
そして今回の内容とは逆に、OBOG訪問で就活生が聞かなくても困らない質問について以下の記事でまとめました。
こちらの記事もあわせて読んで頂き、OBOG訪問本番での質問内容検討に是非役立ててください。