こんにちは、はたてです!
面接対策の1つとして想定質問と回答集を作成する方法があります。
多くのWebサイトで「面接でよく聞かれる質問50選」とか「面接質問集BEST100」とかの記事が掲載されているので、皆さんもこの対策方法の重要性は何となく理解しているかと思います。
ですが就活の作業として他にもやらなければならない事が沢山ある中、内定獲得に向けて本当にこの面接対策を行うべきなのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
なので今回は面接対策として想定質問・回答集を作成した私が実感した、この対策方法におけるメリットとデメリットの両面を紹介します。
この記事を読んで頂き、内定を獲得する為に必要な面接対策かどうかを判断して頂ければと思います。
メリット
想定質問・回答集を作成する面接対策のメリットは以下の3つです。
順番に説明していきます。
1.自信を持って面接に挑める
面接を苦手と感じる要因は幾つかあると思いますが、想定質問・回答集を事前に作成しておくことで以下2つの要因に対応出来るようになります。
- 面接官からどのような質問が飛んでくるのか分からない。
- 質問に対して直ぐに回答出来るのか分からない。
特に面接経験が少ない段階では、面接本番で面接官からどのような質問が飛んでくるのか分からない不安がありますよね。
しかし何度も面接を経験すると段々気づくのですが、面接官から聞かれる質問内容は大体決まっています。
イメージしやすい内容ですと、ガクチカや自己PR、志望動機等がありますよね。
その他にも沢山の質問内容はありますが、それらは現在多くのWebサイトにて紹介されています。
「面接でよく聞かれる質問事項〇〇選」みたいなサイトが沢山あるでしょう。
なのでWebサイトに掲載されている質問内容について対策出来れば、面接本番でも面接官から聞かれる質問内容の凡そをカバー出来るようになります。
そしてどんな質問内容が飛んでくるのか分からないという不安を減らす事が出来るでしょう。
また質問を踏まえた回答に関する不安も、事前に想定した質問に対する回答集を作成しておけば問題ありません。
もし想定していた質問について面接官から聞いてもらえれば、準備していた回答を話せばいいだけですからね。
面接本番であたふたしながら回答を考える必要が無くなるので、自信を持って面接に挑む事が出来るでしょう。
2.質問に回答する以外の事に集中出来る
先程説明した通り、面接には「質問に対して直ぐに回答出来るのか分からない」という不安があります。
なので何も対策していない状態で面接に挑んでしまうと、面接官の質問に対する回答内容を考える事に全力集中してしまうでしょう。
勿論回答内容を考える事は大切なのですが、面接ではただ質問に回答すれば良い訳ではありません。
その他にも回答内容の話し方や面接会場への入退出のマナー、面接官の話の聞き方等、重要な事が幾つかあります。
そのような事にも意識を向けられるように、予め回答内容を準備しておく事が必要です。
質問に答える事だけで頭が一杯にならないように注意しましょう。
面接における回答内容の話し方については以下の記事で詳細を紹介しています。
私が気をつけた事を8つまとめていますので、ご自身でもちゃんと意識出来ているか確認してみてください。
3.対策不足の想定質問が明確になる
どれだけ想定質問と回答集を作成しても、面接本番で聞かれる質問事項の全てをカバー出来る訳ではありません。
時折、自分が想定していなかった質問を聞かれる場合があります。
そのような質問は自分にとって対策不足の想定質問に該当するので、自分の想定質問リストに追加して、次回の面接迄に必ず回答を準備しておきましょう。
このように対策が不足している想定質問を明確にする為には、予め想定質問を作成している必要があります。
何も対策していない人では、どのような質問が自分にとって対策の不足している内容なのか分からないですからね。
面接本番迄に十分想定質問の対策をした上で、想定していない質問が面接官から飛んでくると対策が不足していたと落ち込んでしまうかもしれません。
しかし私としては落ち込むのではなく、寧ろチャンスだと皆さんに思って頂きたいです。
なぜなら今後の面接で自信を持って回答出来る質問が増えたという事になりますからね。
なので想定していない質問に出会った時には1つずつ地道に自分のリストに追加して、回答を準備しましょう。
その地道な作業が必ず貴方の面接力をより向上させてくれる事は間違いないですから。
私もネット情報や大学の先輩からのアドバイスを踏まえて、出来る限りの想定質問対策を行いました。
ですがそれでも面接本番で想定していない質問を面接官から聞かれる事はありましたね。
なので私は自分の頭で考えられる想定質問の対策を全て行うのと同時に、沢山の面接を経験して自分では想定出来なかった質問を見つけながら、想定質問・回答集をより強固なものにする方針を取りました。
その方針をもとに本選考情報が解禁される大学3年3月迄には計20回程の面接を経験して、面接官からどのような質問が飛んでくるのか情報収集を行いました。
私の就活が最終的に何とか上手くいったのは、このような行動を通して自分の面接力を強化出来た事が1つの要因だと思っています。
デメリット
想定質問・回答集を作成する面接対策のデメリットは以下の4つです。
こちらも順番に説明していきます。
1.想定外の質問への対応が難しい
想定質問・回答集を作成する事によって面接本番で想定通りの質問を面接官が聞いてくれれば簡単に対応出来るのですが、一方で想定外の質問が飛んできた時に対応が難しくなるデメリットがあります。
「Aという質問が来たらBと回答しよう」というように型に嵌め込んだ対策を行っているので、臨機応変な対応が出来なくなるんですよね。
このデメリットへの対処法は以下の1つです。
- 想定外の質問が無くなるほど沢山の想定質問・回答集を作成する
これは力業の対処法です。
「想定外の質問が飛んで来たらどうしよう」という不安を抱えるのなら、想定外の質問が無くなるまで対策を進めれば理論上解決出来ます。
しかし想定外の質問を無くす事は非常に難しいです。
なぜなら想定外の質問とは自分で予想出来なかった質問という事なので、いくら自分の頭の中だけで考えても想定外の質問を把握する事は出来ません。
なので“なるべく”想定外の質問を少なくする為に対策をやり切る事が最善の方法だと私は思います。
この力業をもってしても想定外の質問が飛んできた場合は、頭をフル回転させてその場で回答内容を考えていました。
2.準備していた回答内容を忘れると答えられなくなる
こちらも先程説明した臨機応変な対応についての話が関係します。
想定した質問に対して決まった回答を既に考えているので、もし面接本番で緊張から回答内容を忘れてしまった場合、直ぐにオリジナルの回答が考えられなくなってしまいます。
最初から面接の場で回答内容を考えるような方法を実施していれば臨機応変な頭の使い方が出来るのですが、今回は型に嵌め込むような対策方法をとっているのでいきなりオリジナルの回答を考えようと思っても、臨機応変な思考に頭を切り替えるのが難しいのです。
どうしても「何を話そうと思ったんだっけ…」と暗記した内容を何とか思い出そうとして焦ってしまいます。
このデメリットへの対処法は以下の1つです。
- 回答内容を1字1句暗記しないで構造だけ暗記する
準備していた内容を忘れないようにする手段の1つとして暗記量を減らす方法が考えられます。
面接では幾つもの想定質問に対して回答を準備する必要があるので、それら回答を全て1字1句暗記しようとすると物凄い暗記量になってしまいます。
また他の企業に関する回答内容も準備する必要があるので、それらも1字1句暗記してしまうと頭がパンクしますよ。
なので回答内容の構造を暗記して、細かい内容は面接の場で考えるようにしてみましょう。
例えば、「就活の軸は何ですか?」という想定質問に対する回答を準備するとします。
その際に「私の就活の軸は~」と回答内容の冒頭から1字1句暗記するのではなく、「こんなイメージで回答しようかな」というように回答の構造を暗記するようにしましょう。
- 就活軸は地域社会に貢献できる仕事(結論)
- この軸を選んだのは学生時代のボランティア活動がきっかけ(軸の選択理由)
- 具体的な内容はゼミ活動の一環で行ったボランティアの話をしよう(根拠となるエピソード)
- この会社では〇〇な仕事を通じて地域社会に貢献していきたいな(志望企業での働き方)
このような方法であれば1つの回答に対して暗記量を少なくする事が出来るので、記憶が飛んでしまう心配も減らせますよ。
3.対策に時間がかかる
先程想定外の質問が面接官から飛んでくる状況を防ぐ為に、沢山の想定質問の対策をやり切る事を紹介しました。
しかし皆さんご想像の通り、この対策は物凄く時間がかかります。
Webサイトでも50個、100個と沢山の想定質問が紹介されている程、想定質問には様々なパターンがあります。
それら質問に対して1つ1つ回答を考えるのは果てしない作業になりそうですよね。
ですが実際にこの対策を実施した私から言えるのは、この果てしない作業をやり切れば確実に自分の面接力が向上出来るという事です。
このデメリットに対する対処法はありません。
やると決めたら最後までやり切る覚悟が必要です。
途中で辞めてしまってもその分の対策した想定質問には対応出来るようになりますが、対策していない想定質問も存在する状態になってしまうので中途半端になってしまいますよね。
先ずはお試しでWebサイトに紹介されているうちの20個程の想定質問に対して回答を作成してみましょう。
面接本番でどれ程この対策が役に立つのか感触を確かめた上で、対策を継続するか否かを判断すると良いと思います。
4.明らかに準備してきた事が面接官に伝わると評価に影響を及ぼす可能性がある
この方法での対策を実施するという事は、つまり事前に質問に対する回答を用意しておくという事になります。
面接官側も就活生が予め回答を作り込んでいる事は承知の上ですが、出来る限り就活生の本音を聞きたいと思っているのではないでしょうか。
なのであくまで私の意見ですが、面接官からの質問に対して明らかに「事前に準備してきました」と思わせるような回答をしてしまうのはあまり良くないのではないかと思っています。
1番最悪なのは事前に暗記してきた内容を1字1句棒読みで話すような回答の仕方です。
このような考えから、私は面接でなるべく面接官に事前に考えてきたと悟らせないような回答方法を実施していました。
具体的に行った内容は以下の3つです。
- 想定した質問を聞かれても反射的に回答しない
- 間を作る話し方をする
- 考えるフリをする
1つ目の内容については、事前に想定していた質問を聞かれているので本来であれば直ぐに回答が出来ます。
しかし直ぐに回答をしてしまうと事前に回答を考えていたと面接官に悟られる可能性がある為、敢えて少し時間を置いて回答をするようにしていました。
2つ目の内容については、回答内容をスラスラ話すのではなく、敢えて言葉に間を作りながら話していました。
「今内容を考えながら話しているんだよ~」というニュアンスを面接官に伝える為です。
3つ目の内容については、事前に準備しているので別に考える必要はないのですが、敢えて回答内容を考えるフリをしていました。
目線を上に向けたり、髪の毛を触ったり等の行動から、今現在で回答内容を考えている雰囲気を装いました。
この内容を記載してみて改めて思いましたが、本質的ではないテクニックですねw
本当にこの方法が上手くいったのかは私も確証を得られている訳ではありません。
しかし面接官に「面接の場では何も考えず、ただ事前に考えてきた内容をそのまま話しているだけ」という印象を持たれるよりは、このようなテクニックを活用するのも必要な事ではないかと思います。
まとめ
今回は面接対策として想定質問・回答集を作成した私が実感した、この対策方法におけるメリットとデメリットの両面を紹介しました。
改めての記載になりますが、実際に実施した私としては面接対策は有効な手段だと思います。
特にメリットの1つ目で説明したように、この対策を通じて対策前よりも自信を持って面接に挑めるようになりましたからね。
「どんな質問でもかかってこいや!」という気持ちで面接に挑む事が出来ました。
皆さんも先ずは実験的に想定質問と回答を作成してみて、今後の面接にも役立たせそうだなと実感出来ればそのままこの対策を突き詰めてみるといいと思います。